尖閣諸島に対する日本の動きが、ようやく具体的に始まった。我々は、この大きな契機を与えた石原慎太郎氏に敬意を払うとともに、国政をも巻き込んだこの一連の動きに猛烈に賛同する必要がある。これを傍観ましてや非難する者は、日本国民としてというよりも世界的にみて異常であろう。大多数の国家は、他国により自国土が侵略されるような事態になればあらゆる手段で対応するし、またその国民に傍観や非難する者も希である。我々は、いい加減国家や国土に対する重要性に気付かなければならないのだ。特異な地理的条件や歴史的背景により国土に対する意識が希薄である上に、昨今のグローバリゼーションにより、我々はその意識が麻痺してしまっている。国土あっての国家であり、国家あっての我々であり、我々あっての経済であることを忘れてはならない。