木曽路で紅葉狩り（4）　晩秋の奈良井宿②

街道からちょっと奥まった所に建つ小さな平屋の前に、客が何組か待っているのが目に入りました。街道に面して「山賊焼き」や「ソフトクリーム」の文字。

店の名前はさつき庵。

30分ほど待って店内に。5-6台のテーブルは全て客で埋まり、中には料理をまだ待っている人たちも。

さらに30分くらい待って、ようやく待望の食事が到着。それがタイトル写真のソースかつ丼。

ご飯の上に揚げたてのロースかつと絶品のソース。キャベツものって最強の組み合わせ。

ボクはどちらかというと卵でとじたかつ丼の方が好きだけど、このソースかつ丼は別。

長泉寺は、さつき庵から徒歩数分。江戸時代、宇治茶を江戸まで運ぶ「お茶壺道中」の定宿とされていたとか。

この日、普段は非公開という龍の天井画を特別に公開していました。

暗闇の中に光る22つの目に吸い寄せらせそう。

さらにこの日は幸運なことに、皇女和宮御下向行列が行われるとか。

幕末の動乱期、仁孝天皇の皇女だった和宮が、政治的思惑で第14代将軍だった徳川家茂の下に嫁入りすることになり、中山道を通って江戸へ向かったその大行列を再現したのだとか。

ちょっと怪しい空模様の中、行進が始まりました。沿道には何重もの人垣。

大勢の付き人たちが通り過ぎてから、ようやく主役が登場。

ご覧の通り外国人観光客も多かったけど、この行列の意味がわかったかどうか。

凛々しいお顔。皇族としての威厳を表しているのでしょう。

行列がボクらの前を通過した直後くらいから雨が降り始め、やがて本降りに。結局、行進は中間点くらいで残念ながら打ち切りになってしまいました。

中央道での帰路は、小仏トンネル手前での相変わらずの渋滞にはまったものの、談合坂SAで時間をつぶしたせいか、ピークは過ぎていた模様。

今回の旅で、念願だった赤沢森林鉄道と奈良井宿を訪問でき、しかも紅葉やイベントまで堪能して、とても充実した1泊2日でした。

（このシリーズ終わり）