えー、ユーロは確実に体を蝕みますな。
準々決勝 第一試合ではポルトガルがチェコを下し、第二試合ではミラクル・アゲインは無くドイツがギリシャを叩き潰した順当な結果。見てないっすけどね。
で、ようやく第三試合から地上波放映となったので、遅まきながら感想とか。
○準々決勝第三試合 スペインvsフランス
まさかの、4-3-3の右ウイングにここまで右SBやってたドビュシー先発。
結局はスペイン対策に守備ブロック構築。しかしなんか中途半端。
結局、中盤から上がったシャビアロンソをドフリーにしてしまい、先制を許す。
守備的に行って、先制点取られただめでしょと。ところが、スペインが守りに引いたもんだから、フランスがボールを保持する展開に。これがなかなか繋がらない。いや、スペインがひいたので圧倒的に中盤で回せるんだが、結局はリベリの突破でPA内を狙うのみ。ゴール手前で回せるが、PA内でのチャンスに繋がらん。
スペインもスペインで、安全運転モードなもんで、追加点を奪えぬこう着状態、すまんが俺は眠くなってしまったわけでして。気づいたら寝てました。
終わってみれば、後半にスペインがPKを決めたようで2-0で準決勝進出。フランス、結局はラストの崩しでの連携不足が響いたなぁ。絶対いい選手そろってるのに勿体ない。まず、南アフリカWCからは、確実に進歩してるようなので、今後の楽しみとしますか。
○準々決勝第四試合 イングランドvsイタリア
でだ、準々決勝のメインカード。強豪国のイタリアを台風の目とする表現は、なんだか違和感があるものの、ユベントスの復活劇をセリエで見ていないものにとっては、驚きのイタリア代表のモデルチェンジ。また、逆サプライズとなる古豪イングランドの原点回帰。
希望を持って旧スタイルとの決別を図るイタリアと、旧スタイルへの回帰を止む無くされたイングランドの対決などと、旧スタイルのサッカーを「アンチフットボール」と印象付けることにも疑問符があるが、どうしても見ていて面白いのはイタリア。こればかりは否定できん。
イングランドの4枚のDFラインが低いラインを引き守備に徹底したら、そらやすやすとは崩せない。しかも、ジェラードからのロングボールや、サイドのスピード。カウンターには持って来いだ。まさに懐かしの待ちガイル。そこをどう攻めるかの、春麗。いやイタリア。
ところが、試合開始そうそう、意表を突いたイングランドの総攻撃。SBもバンバン上がり、分厚い攻めを見せる。イタリアも、ブッフォンのセーブで辛くも凌ぐ場面も。おっとこれはガチの打ち合いが見られるかと思ったら、そこは超リアリストのイングランド代表。
崩しきれないと見るや、いつもの待ちガイルへ。それだけに、このやり方に自信があるわけだ。実際、硬い。イタリアがピルロの恐ろしい精度のパスで組み立てるが、最終ラインは崩せない。バロッテリもいい形でDFの裏に抜けることもあったが、結局はDFやGKに阻まれる。しかしながら、イングランドも「サマーソルトキック」の威力がショボくては如何ともしがたい。中盤でイタリアに圧倒され、精度の高いボールを前線に送れない。で、出した答えが、FWキャロルとウォルコットを投入し、ロングボール大作戦。中盤で圧倒されるんだったら、最終ラインではね返したボールをそのまま中盤飛ばして、でかいキャロルが競り合って落としたところに中盤がからもうとするが、そもそもラインが低いので、落としたところも拾えない。単調な攻撃も見切られる。
イタリアもサイドからの仕掛けを意識し、ディアマンティ、マッジョを投入。FWのバロテッリは残し爆発に賭けるものの、攻撃を犠牲にし、守備に力点を置くイングランドを崩せない。これはなかなかイライラした展開。完全に、イングランドはヒール状態。
延長も守りきったイングランド。PK戦に突入。
イタリアは最初のキッカーにバロッテッリ。この流れだと、絶対外すかと思ったが、うれしい誤算でしっかり決める。ところが、2人目のモントリーボが外してしまう。イングランドは2人目のルーニーがきっちり決めて、嫌な流れのイタリア。ここでイタリア3人目のピルロ。GKハートの動きを見切って、嘲るようなチップキック。これが見事に決まって、空気が一変。イングランドに逆にプレッシャーがかかり、ヤングのキックはバーを叩き、コールのキックはブッフォンがキャッチ。最後はディアマンティが決めて、PK戦はイタリアが制した。
激戦と言えば激戦で、見ていても、面白い試合であった。どうしてもイタリアびいきになってしまい、チャンスがつぶれるたびに何やってんだよと叫んでしまっていたが、冷静に考えると、攻め手が無くなったイングランドを仕留めきれないイタリアもイタリア。まだまだ発展途上なのは否めない。
しかし、バロテッリ。あのDFを出し抜く動きや、競り合いの強さ、キープ力、サイドに流れたり中盤に下がっての組み立てで見せるセンス。本当にすごいと思うわ。しかし、なぜかシュートまで行けない。イングランド守備陣をほめるべきか、バロテッリの未覚醒を嘆くべきか激しく悩む。
○準決勝の展望
これでベスト4が出そろい、準決勝はスペインvsポルトガル、ドイツvsイタリアというカードとなった。
これまでの試合経過を考えると、スペイン、ドイツの勝ちぬけが濃厚。こうやって結果だけ見てみると波乱なしと見えちゃうが、その過程には色んな事があったんだと反芻できるのは、見てきたものの特権ですな。まぁ準決勝でも、スペインvsポルトガルは地上波でやらないらしいしから、俺も「見てきたもの」とは言えないか。
スペイン、負けんなよ。
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Posted at
2012/06/27 00:08:38